植物の光に対する反応
上の図は光の波長に対する光合成の効果を表しています。
植物は光合成 ① で成長しますが、それ以外にも光形態形成 ②~④ という
重要な光反応があります。 光形態形成とは種子発芽、花芽分化、開花、子葉の展開、
葉緑素合成、節間伸長などの植物の質的な変化を指します。
上図より、植物は光合成や光形態形成に対して 640~690nm の赤色光の効果が
もっとも大きく、ついで 420~470nm の青色光が大きいのが解ります。
植物が光合成をするには、クロロフィル(葉緑素)という色素が光エネルギーを吸収し
生長に必要な栄養素を作り出しています。
上のクロロフィルの吸収スペクトルを見ると、クロロフィル(葉緑素)には a と b があり光のエネルギーを効率良く吸収するのは、青色光 450nm と赤色光 660nm であり、この波長が光合成をするのに特に有効という事です。
まとめますと、光合成にも光形態形成にも重要な青色光 450nm 近辺と、光合成に一番必要な 赤色光660nm 近辺が最も重要な波長であり、その波長さえあれば植物が育つことも立証されています。